会社員が悪いわけではないが、会社員としてのリスクを考えない人が多すぎる

社会

コロナ騒ぎで荒れている2020年代ですが、日本の会社員の身分保証の強さが際立ちました。

海外ではレイオフ(クビ)があり、多くの人が一時的に無職になりました。

日本ではどうにかして人材を守ることを優先した結果、他国とは比較にならないほどの失業者数で済みました。

今回はたまたまコロナ禍という事態が目に見える形で認識できるレベルだったからよかったものの目に見えないリスクはそこら常に背中合わせでついてきています。

就職、転職活動は限られた保証と権利をかけたバトルロワイアル

どこどこの企業に転職した。その結果年収が数十万、数百万アップした。

よくTwitterのTLに流れてくる投稿です。

これはほんの一握りの幸運を掴んだ人たちだということを忘れないでください。

就職活動や転職活動は少しでもいい権利を掴み取るためのバトルロワイアルです。

偏った評価制度

会社員の最大のデメリットは偏った評価制度でしょう。

少数の上司の価値観に左右されるため自分でコントロールができません。

少数の偏った人達の価値観の中で働く事を余儀なくされます。

時代の流れについていけなくなる

「潰しが効く」という状態は他の職業でも十分にやっていける状態を指します。

ですが、日本では下請け・孫請け構造により技術の蓄積は微々たるものでその代わり根回しや派閥での立ち回りスキルは一級品です。

実際、どれくらいの人がスキルを武器として転職できるでしょうか?

また、偏った評価制度の中で仕事をしてきた人たちはどうでしょうか?

武器がなければ安く買い叩かれるだけの転職しかありません。

多くの組織には降格人事が存在しない

降格人事のない組織にあるのは「高齢化」です。

組織はピラミッド構造になっているのが一般的です。

高齢化からの脱却は長い時間と足の引っ張り合いとで必ず長引きます。

年功序列を信じて残ってくれた社員に申し訳が立たないからです。

こうなったらもう手遅れです。

高齢化になった組織に訪れるのは組織と組織内の地位への寄生・執着です。

自分の時間を切り売りする事でしかお金を稼げなくなる

一言で言えば「価値を生み出す」「お金を稼ぐ」という行為が分からなくなる事だ。

経済というのは価値を提供し、お金をいただく事で血液のように循環している。

だが、伝統的な日本企業となると根回しや資料の出来栄え、誤字脱字、表敬訪問などのプロセスを重んじているところはある。

お客さんの声をどれくらいの人が聞いて物事を考えてるでしょうか?

スタグフレーションに対応できない

経済というのは国内だけでなく、国外の動向も含めて経済なのです。

例えば小麦が不作になれば小麦の値段は上がりますし、半導体の需要が高まれば値段が上がります。

価格が変動するのは株や通貨だけではありません。

ですが日本ではそのような事が起こるどころか起こさないようにという謎の圧力があります。

インフレ時に値段を上げないというのは実質賃金の低下を意味します。

会社からしても仕入れ値が上がり、売値はそのままだと売り上げは上がらずむしろ減っていく事を容認しているのです。

このような上京になると労働者の賃金は低く抑えられたまま物の値段だけが上がる状態(スタグフレーション)が起こります。

iPhone14が初任給と同じくらいの値段になり始めたのにも関わらず初任給自体の額は変わっていません。

会社員という立場で給料が上がらないという状況を我慢しなければなりません。

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