みなさんは資本主義と聞いてどのようなことを考えるだろうか?
資本主義とは
簡単に言えば、全てを商品化し流通させるシステムのことである。
全てというのは全てである。
知識、スキル、労働力、時間、会社などの無形なものでさえお金に換金(等価交換)できる。
換金額は需要と供給のバランスによって決まる。
これが資本主義である。
資本主義の中に潜むテイカー達
厳密に言えば日本は資本主義ではあるが、少数の利益のために相反する制度やルール、習慣が存在しているという状態なのだ。
細かく見ていこう。
解雇規制
解雇規制は人材という商品の流通を著しく停滞させるシステムである。
ではどうなったかというと正社員と非正規社員という階級が出来上がった。
当然、資本(商品)として必要なくなった物を切りたいが切れない。
資本が負債になってしまう。
この負債をなくす手段が解雇なのだ。
「切り捨てるとは何事だ!」というが、誰も負債を喜んで持ち続けたくはないだろう。
副業規制
副業に対しての考えかたも色濃く出る。
副業に対する議論やディスカッションは資本(スキル、経験、労働力)の売買ではなく勤務時間が議論の対象になる。
これは資本主義の等価交換の原則をガン無視している。
みなさんが会社に提供している資本に対して会社側は適正な評価をしていないということである。
評価の仕方が著しく難しい(工場のライン作業、サービス業のホールスタッフなど)場合を除けば多くの場合は等価交換ですらないのだ。
年功序列賃金
年齢による賃金決定など言語道断。
資本でもなく、等価交換でもなく、差別的要素による賃金。
これこそ搾取です。
産業規制
ある特定の産業の利益の守ために、参入規制や構造改革を阻害する規制のことである。
ライドシェアや民泊規制が身近だろう。
誰でも提供できる資本を規制することで少数の産業が潤うように設計されている。
「被害者がいない」にもかかわらずだ。
規制というのは被害者がいるからこそ規制にするのだ。
こう言った被害者のいない規制は資本主義上の健全な競争を著しく妨げている。
政府機関による株の買い支え
資本主義では会社も立派な資本(商品)です。
会社が生み出す利益をもとに、株価が決まります。
では政府が介入した場合はどうなるかというと、不当に株価が高くなるということです。
競争力のなくなった企業の株価は落ちるという原理が歪みます。
また、日本での企業買収はよくないものという認識が蔓延っています。
会社は株主の所有物であり、商品です。
この理不尽な世界をHackしよう
資本主義の中に相反する規制やルールがあるが故に日本人の給料は実質下がり続けています。
今一度解雇できない規制による損失に目を向けてみてください。
資本主義のメリット、デメリットあるが根底にあるのは「自分が社会に何を与えられるか」です。
人に何かを与えて初めて対価としてお金を受け取れます。