多くの人は高校卒業後の進路が分岐点となるだろう。
卒業後は、一人暮らしの自由と責任の両方を背負うことになる。
これを見ているみなさんの進路に正解はない。
が、できるだけ間違わないでほしい。
特に、地方の高校生はどれだけ進路を狭められているかを理解してほしいというのが正直な気持ちである。
私も地方出身者の一人として。
専門学校は所詮ビジネス
現実から言おう。
専門学校は金儲けのためのビジネスに過ぎない。
専門と謳っているが、多くは専門でもなんでもない。
大概は大学生でも高校生でも入社すればこなせるレベルである。
企業からしても専門学校に価値はない。
お金を出すなら、出してもらうなら大学の方が数千倍いい。
公務員を目指すための専門学校もあるが、公務員になるためにはスキルではなく、試験に受かるかどうか。専門でも何でもない。
声優や、漫画家、YouTuberなどの専門学校はある。
が、これのどこにも専門性はない。
こう言った個性がものを言うものに対して専門学校という進路は相性が最悪である。
社会はいつも学歴を欲してる。
あなたにはスキルがあっても採用担当者にあなた自身を見る事は決してない。
ほとんどが学歴で判断される。
大学生活とやりたい事の両立は可能
例えばエンタメ、芸能だ。
先程、専門学校に行くのはやめた方がいいという事を書いた。
声優になりたければ、トップ声優の事務所などがスクールを開催している。
これに参加する方が何倍もいい。
歌手、YouTuberになりたいならYouTubeで動画投稿から始めるべきだ。
スマホ一台、家やカラオケ店でできる。
エンタメ、芸能の仕事は専門ではなく個人事業主(フリーランス)でしかない。
個人事業主という働き方を専門学校で教えれる訳がない。
せいぜいちょっとした技術だけだろう。
技術だけに金を払うのはバカバカしい。
個人事業主は仕事を貰えなければ生きていけないが専門学校は儲かる。
専門学校の思うツボだ。
芸能などの個人活動をしたいのなら、大学に入学して4年間頑張って成果を出せばいい。
まぁそのためには東京の大学に入るのが1番の近道だろう。
東京というところの面白いところは地方と違って芸能活動などに理解を示してくれる事が多い。
先生は世間知らずという前提で
親は先生にいろいろ質問しているが、はっきり言って先生は世間知らずだ。
大学で教員免許を取得してすぐに教職についている人が大半だろう。
先生に「いい大学、いい就職先とは?」と聞いてみればいい。
大抵解答をうやむやにされる事だろう。
「君には何かやりたい事はあるのか?」と、質問に質問で返してくる人もいるだろう。
そう、明確に答えられないのだ。
納得のいく答えを教えてくれる先生の方がレアなのだ。
だから自分でリサーチしよう。
リサーチのやり方
まずは、年収のいい就職先を調べよう。
就職したい企業ランキングの上から調べてみればいい。
その次にその企業に入社した人の学歴が調べれば出てくる。
出てきた大学をリストアップして資料請求する。
これだけでも十分リサーチとしては機能する。
あとは、どの職種につく事で高収入を得られるかを知ると幅が広がる。
パイロットや外資系企業の社員がどう言った大学を卒業してその職についているのか傾向を知る事は大事である。
現在、地方の高校生はそう言った情報を身近な大人から聞く事は困難な時代である。
そう言った情報を大人は調べてこなかったからだ。
だから自分で検索してほしい。地方の唯一の助けがスマホである。
頑張っても報われない社会だからこそ独立できるようになろう
これは一人暮らしができるようになるとか、親の世話にならないとかそういう意味ではない。
ひとりの独立した事業主(個人事業主、社長)として仕事ができるようになってほしい。
日本では人材の流通が極端に少ない。
これは正社員という身分が存在するからだ。
資本主義社会(競争社会)の中に身分制度が、混在すると厄介なことになる。
昇進が遅くなったり、上司の機嫌取りが評価に影響したりと不平等が当たり前な環境になる。
部活動なんかで監督のお気に入りの選手しか使ってもらえない状況が発生する。
これはとにかくストレスだ。
学校と同じように一方的な1人の先生、上司による評価など評価ではない。
必ずバイアス(思い込み)がふくまれる。
だから独立した事業主という選択肢が取れるように動いてほしい。
独立した事業主の評価者はお客様だ。
それも1人ではない。
数百、数千人のお客様だ。
そのうち数十名に評価されれば生きていける。
社会は学校ではない。
就職だろうと進学だろうとこの選択肢が自分の手元にある安心感は心の平穏そのものである。